個人投資家の皆様へ

個人投資家の皆様に、CKDがどのような事業を営み、どのような特徴を持つ会社なのか、よりご理解いただくための基本的な情報をご紹介します。

1)事業概要「身近にあるCKD」

  1. 病院
    風邪をひいた時やおなかが痛い時、病院でもらった薬を飲めばすぐに症状は和らぎます。ドラッグストアにもあらゆる病気に有効な薬が取り揃えられており、安心で安全な薬は誰でも手軽に安価に手に入るようになりました。
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    薬品自動包装機
    錠剤やカプセルの薬の多くは、PTP包装(Press Through Pack)という押して取り出すタイプの包装がされています。この包装を徹底的な品質管理の下、全て自動で行うのが、CKDの「薬品自動包装機」。包装に加え、高度な画像検査技術により異物混入防止や割れ欠けのある錠剤の提供をなくすなど、安心・安全な医療を支えています。
  2. 回転寿司
    昔は高級品だったお寿司。今では一皿100円で食べられるお店も増えました。ではなぜ美味しさはそのままに、手頃な値段でお寿司を提供することが可能になったのでしょうか。そのヒミツはお寿司のシャリづくりにあります。
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    電動機器
    昔は寿司職人がひとつひとつ手で握っていたシャリ。しかし、現在の100円寿司のお店では、寿司ロボットが人に代わってシャリを握っています。そのロボットの回転台に使われているのがCKDの「電動機器」。早く、上手に、人件費をかけずにシャリをつくるために一役買っています。私たちの目に直接触れることはありませんが、CKDは美味しく安く食べられるお寿司の裏側を支えています。
  3. 工場
    少子高齢化、労働人口の減少、働き方改革…これからは、世の中の動きを受けて、効率的な働き方、また性別や年齢、障がいの有無にとらわれることなく誰もが活躍できる仕組みがますます重要になっていきます。
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    パワフルアーム
    工場では重量物の運搬作業が日常的に行われています。工場で働く労働者の60%が40歳以上。その2人に1人が腰痛を抱えています。そんな悩みを抱える労働者の負担を軽くするのが「パワフルアーム」。空気圧を活用してものの重さを軽減させ、スムーズに運ぶ手助けをします。CKDは働く人に寄り添うヒューマンアシスト事業に取り組んでいます。
  1. 公園
    私たちの身近にある公園やゴルフ場の芝生、また果樹園など、広大な敷地に人の手で水やりをするのは途方もない作業です。そこで、人に代わって水やりをしてくれるのがスプリンクラー。消防用として、火災発生時に散水するスプリンクラー設備もあります。
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    流体制御機器
    公園やゴルフ場の広い芝生の水やりの際に活躍しているのがCKDの「流体制御機器」。自動で水を流したり、止めたりすることができる“水道の蛇口”の役割を果たします。さらに、流体制御機器は水だけではなく、空気や油、ジュース、真空など、あらゆる流体を制御することも得意。CKDが数十年にわたり培ってきた流体制御技術は、私たちの周りあらゆる場面に活かされています。
  2. スマートフォン
    私たちの生活で今やすっかりなくてはならない存在になったスマートフォン。新しい機能が追加されどんどん私たちの生活は便利になっていますよね。そんなスマートフォンを作るのはものすごく難しく、高度な技術が要求されるんです。
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    ファインシステム機器
    スマートフォンをはじめとする電子機器に欠かせない、半導体や液晶。それらの製造工程では、毒ガス・劇薬が使われています。そんな危険な流体を精密に制御する、これもまたCKDの得意領域。また、スマートフォン内のプリント基板製造においても、CKDの技術が活用されています。
  3. 遊園地
    子供から大人まで、みんなが楽しめる遊園地。中でもジェットコースターはいつも行列をなしている、特に人気のアトラクションです。そんなジェットコースターのワクワクと安全を両立しているのは、実は空気の力なんです。
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    空気圧機器
    急な起伏やカーブのあるレールの上を高速で走るジェットコースター。ものすごいスピードで動きますが、お客様の安全を守るために正確に“止まる”ことが最も重要です。CKDの「空気圧機器」はそんな大事なジェットコースターのブレーキ部分に使用されています。お客様に安心して楽しんでいただける、アミューズメントの裏側にもCKDは存在しています。
  1. バス・電車
    バスや電車の扉が開くときに聞こえる「プシュー」という音。きっと皆さんも聞き覚えがあるんじゃないでしょうか。あれは空気が出している音です。実は、自動扉の開閉には空気が大事な役割を果たしています。
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    空気圧機器
    私たちにとって身近な移動手段であるバスや電車。自動扉の開閉は「空気圧機器」で行われています。電車のドアに挟まれてしまった経験はありませんか?挟まれても痛くなかったと思います。空気には圧縮性があるのでクッションの役割を果たし、乗客を衝撃から守ってくれます。力持ちであり、人にやさしい空気圧を制御する技術はCKDの大きな強みです。
  2. 電気自動車
    電気自動車は、ガソリンを使わず電気の力で動く、地球に優しい乗り物です。電気自動車に欠かせないのが、リチウムイオン電池。小さくて軽いのに大容量、さらに繰り返し使うことができるすごい電池なんです。
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    リチウムイオン電池用巻回機
    電気自動車や携帯電話などに使用されるリチウムイオン電池。このリチウムイオン電池の製造は非常に難しく、繊細な技術が要求されます。CKDは長年培ったサーボコントロール技術と空気圧機器、カム技術の融合により、高速かつ正確にリチウムイオン電池を製造できる自動機械を手掛けています。そしてその自動機械で製造されるリチウムイオン電池の品質は国内外で高く評価されています。
  3. お菓子
    スーパーやコンビニでついつい買ってしまうお菓子。私たちの日常の楽しみであるお菓子を含めた食品は、体に入るので安心、安全でないといけません。私たちの食の安全はどうやって守られているのでしょうか。
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    食品自動包装機
    CKDは薬品自動包装機で培った技術を応用し、ゼリーやソースを包装する「食品自動包装機」を製造しています。また、食品製造工程専用の「空気圧機器」や「流体制御機器」もラインナップ。食品製造の安心・安全をトータルでサポートしています。誰もが知っているあの有名な食品、実はCKDの機械で包装されています。

CKDはこれからも、多彩な製品を通じて、
豊かな社会の実現と新しい時代の創造に
貢献していきます。

2)CKDの強み

CKDは、創業以来、自動化技術と流体制御技術を基盤に、時代の流れに合わせた開発、設計を続けてきました。長年培った技術で手掛ける製品は、世界中のものづくりの現場に貢献しています。そんなCKDの事業内容や製品の特長、今後のビジョンなど、ポイントを絞って紹介します。

2つの軸を持つ会社

自動化装置から始まった歴史

CKDの機械メーカーとしての歩みは、1945年の真空管製造装置や蛍光灯製造装置などの自動機械装置の開発、設計、製造からスタートしました。創立から70余年、自動化技術と流体制御技術を基盤に技術革新を続け、現在では「自動機械装置」と「機器製品」のふたつを軸に事業を展開しています。この両方を手掛ける会社は、世界的に見ても多くありません。装置と機器、どちらもつくってきたことはCKDの強みであり、今日のCKDの発展を支えています。

50万点を超える製品群で世界中のものづくりに貢献

創業時から事業の軸としてきた“自動化”技術。あらゆる業界の自動化に貢献するため、その製品点数は増え続け、現在は50万アイテムを超える膨大なラインナップを誇っています。その取引先は日本国内にとどまらず、海外市場へと広がり、世界中のものづくりの現場でCKD製品が活躍しています。今後もお客様の要望に幅広く応えていくため、技術研鑚に努めます。

デザインの質の高さも一流

CKD製品をお客様に採用していただくためには、性能だけではなく、デザインも非常に重要です。CKDのデザインの歴史は長く、1980年以降、117点のグッドデザイン賞の受賞実績があります。海外においては、製品デザインのグローバルスタンダード化が必須となっています。高性能かつデザイン性に優れた製品でなければグローバル化時代にメーカーとして生き残っていくことはできません。2018年、CKDは新たなデザイン志向を導入し、世界的に権威のあるデザイン賞、IFデザイン賞を受賞。今後も、工業製品としての美しさにこだわり、付加価値を提案し続けます。

  • 装置と機器、両方を手掛ける企業は世界でも珍しい
  • ふたつの軸で培った技術を継承し、進化を続けている
  • 性能だけでなくデザインにもこだわり、高い評価を得ている

ものづくりのパイオニア

  • 現在のものづくりに欠かせない“自動化”に貢献

    CKDが創業以来、一貫して取り組んできた自動化技術。では、“自動化”とはそもそも何なのか。答えは、「人に代わって機械がものをつくれるようにすること」です。ものづくりの現場では、労働者の安全の確保や製造効率の向上、製品品質の均一化など、様々な観点から自動化のニーズが高まっています。CKDの軸のひとつである「自動機械装置」は人の代わりにものをつくる機械そのもの。そしてもう一方の軸である「機器製品」は自動機械装置が人の代わりにものをつくるために必要な、人間の手や足のような役割を果たすパーツです。CKDは今もこれまでも、自動化技術のパイオニアとして、世界中の自動化ニーズに応えています。

  • 様々な業界で活躍するCKD製品

    CKDの製品は幅広い業界で使われています。医療、食品、自動車、半導体、工作機械、家電製品など世界中の工場で私たちの生活に必要なものが日々生産されていますが、CKDの技術が使われていない工場はないと言っても過言ではありません。ものづくりは需要と供給のバランスによって成り立っており、景気の影響を受けやすいですが、幅広い業界に関わり特定の業界に依存しないCKDは、不況に強い会社と言えます。

  • CKDの自動化技術の需要は今後ますます高まっていく
  • 幅広い業界や分野で製品が活用されており、需要がなくならない事業である

CKDの将来性

世界を支えるグローバル企業へ

グローバル化が進む市場環境において、CKDが活躍できるフィールドはますます広がっています。国内トップクラスの製品ラインナップを誇る機械メーカーとして、海外を含めた世界中のモノづくりの現場を支えるのはもちろんのこと、今までにない新たな暮らし・サービスを提供できる真のグローバル企業へと成長を続けています。

  • 高まる自動化ニーズ

    労働人口の減少に伴い、自動化による生産効率向上の需要は自ずと高まっていきます。また、機械の自動化が進むメリットは働き手の補填のみに留まりません。機械がより多くの役割を担うことで、人は付加価値を生むようなコアな働き方により従事できるようになります。つまり、社会の需要と社会の発展、そのどちらにも自動化の技術は寄与することができるのです。今後、あらゆるものの自動化が求められようになっていく社会において、CKDはこれまで培ってきたノウハウと豊富な製品群により、確実にお客様の期待に応えられる企業として価値を高めていきます。

  • 海外展開の拡大

    現在、東南アジアを中心とした新興国は、生活水準を急速に向上しています。産業の成熟へと向かう社会において、自動化の技術は切っても切り離せない関係にあります。一方、欧米に目を向けると、彼らには日本以上に効率を重んじる文化があり、“今よりも早く・便利に”といった機能がシビアに求められます。CKDは世界各国それぞれに求められるご要望に的確に応じ、世界を見据えた自動化の普及と先端技術へのチャレンジを続けていきます。

  • 新たな分野への挑戦

    他業種と積極的なコラボレーションを図ることで、これまで自動化とは無縁であると考えられていた分野への挑戦を続けています。その一例が、農業分野への参画です。現在CKDは、大手ソリューションプロバイダーと協働をし、農業向けIoTソリューションのサービスを開発しています。作物の栽培において重要な温度と湿度の管理をAIが担い、通信を受けた機器が実働を担うことで常に最適な環境を維持する。インターネットの発達により、CKDが得意とする自動機械活用の場は今後も増えていきます。

3)財務・業績ハイライト

下記よりご確認ください。

財務・業績ハイライト(連結)

4)配当・株主還元策

年間配当金の推移

株主優待制度

株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式への投資魅力を高め、より多くの方々に当社株式を中長期的に保有していただくことを目的として株主優待制度を導入しております。

対象となる株主様

毎年3月31日現在の株主名簿に記録された当社株式100株(1単元)以上を保有されている株主様を対象といたします。

株主優待の内容
保有年数 保有株式数 優待内容
3年未満 100株以上 500株未満 クオカード 500円分
500株以上 1,000株未満 クオカード 1,000円分
1,000株以上 クオカード 2,000円分
3年以上 100株以上 500株未満 クオカード 1,000円分
500株以上 1,000株未満 クオカード 3,000円分
1,000株以上 クオカード 5,000円分

(注)保有年数3年以上とは、株主名簿基準日(3月31日及び9月30日)の株主名簿に7回以上連続して、同一株主番号にて記載または記録される状態を指します。

5)お問い合わせ