オシレート工程とは
オシレート工程はワークを一時的に作業台や搬送台に移動させることで、生産ラインをコンパクトにするための工程です。
オシレート工程に必要なアクチュエータの選定ポイントは「速度」と「多点位置決め」です。
エアシリンダは高速で動作するためでワークの移動速度を重視したい場合に向いています。また、電動アクチュエータは動作制御が可能であるため、多点位置決めが可能です。
高速移動を求める場合はエアシリンダがおすすめ
オシレート搬送は高速移動できたほうが生産効率は上がります。
エアシリンダなら180回転でも高速に移動可能です。イニシャルコストも安くなるため、高速移動を実現したい場合はエアシリンダがおすすめです。
CKDのエアシリンダはバリエーションも豊富で選択しやすい
ラックピニオン形
ロータリベーンタイプ
スーパーファンロータリ
多点位置決めが必要なら電動アクチュエータがおすすめ
電動アクチュエータは複数のポイントに停止できるため、2点以上のオシレート搬送や割出動作に使用でき、整定に優れているため、各ポイントの位置決め調整が簡単です。
CKDのFGRCシリーズなら
メンテナンス部品数が削減可能
電動アクチュエータは任意の加減速度を調整できるためショックアブソーバが不要となり、メンテナンス部品の削減になります。また設置スペースの削減にもなります。
エアシリンダと電動アクチュエータの比較
では、CKDのエアシリンダと電動アクチュエータの実際の機種でコストや性能について比較してみましょう。
比較する機種形番
比較条件
コストで比較
寿命が同じため、イニシャルコストが安いエアはトータルコストを抑えられます。
■ コストの算出について 初期製品価格、交換時の製品価格または部品価格、及び稼働時の電気代を合わせたコスト
稼働時の電気代1kwhあたり22円で計算。
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
メンテナンス時の工賃は含まれておりません。
※交換時期は当社所定条件による試験データに基づいて算出しており、保証するものではありません。
アクチュエータ外形寸法で比較
エアは本体がコンパクトですが、ショックアブソーバをつけるとほぼ同じ寸法になります。
位置決め時間で比較
電動は許容慣性より加減速度を高くできないため、エアが速いです。
CO2排出量で比較
1分間の動作回数が増えても、電動のCO2排出量は少なく抑えられます。
※1分間当たりの動作頻度により、CO2排出量は変わります。
■ CO2排出の算出について [条件] 年間稼働日数:250日 稼働時間:8時間/日 エア圧力:0.5MPa(クランプは0.4MPa、搬送は0.25MPa)
年間消費電力量よりCO2排出量換算(kg-CO2/年)
年間消費電力量(kWh)× 0.000406* × 1000*
*CO2排出係数:環境省公表電気事業者別排出係数R2年度実績 中部電力ミライズCO2排出係数、 *1000:kg換算
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
アクチュエータの選定はCKDにご相談ください
弊社はお客様のご要望をお伺いした上で、使用商品の提案からサポートまで幅広く対応しています。
アクチュエータの選定でお困りでしたらお気軽にご相談ください。