搬送工程とは

搬送工程は製品や部品を一つの生産ステージから次の生産ステージへ移動させる工程のことをいいます。生産工程が増えれば増えるほど搬送が必要な箇所も増えるため、搬送工程の良し悪しで生産効率が変わってきます。
搬送工程に必要なアクチュエータの選定ポイントは「位置決め精度」と「ワークの重量」になります。
エアシリンダは力が強いため、100kg以上の重量物の搬送にも対応可能です。また、電動アクチュエータは動作の制御がしやすく、位置決め精度を高められます。

選定のポイント
「位置決め精度」と「ワークの質量」

搬送工程で選択するアクチュエータの種類は「位置の精度」または
「ワークの重さ」を優先するかによって変わります。
100kg以上の重い物体を運びたい場合はエアシリンダがおすすめですが、
精密な位置決めや複数の移動ポイントが必要な場合は電動アクチュエータをおすすめしています。

重量物を搬送するなら エアシリンダ

位置決め精度を求めるなら 電動アクチュエータ

位置決めが簡単な電動アクチュエータがおすすめ

搬送工程は位置決めが簡単な方が良いとされています。
電動アクチュエータなら、プログラムの設定で高精度な位置決めができ、多点位置決めも簡単にできます。
さらに、加減速度と実効速度が設定できるため、安定した速度で搬送やショックレス搬送が可能です。

CKDの電動アクチュエータは制御方法も豊富で選択しやすい

重い物を速く動かしたい場合はエアシリンダがおすすめ

ワークの重量が100kgを超える場合はエアシリンダをおすすめします。電動アクチュエータは100kg以上では搬送速度が遅くなったり、搬送出来ない場合も出てきます。

CKDのエアシリンダは
長尺、高速移動、垂直搬送にも対応

長尺、高速移動、垂直搬送は、エアシリンダが得意です。
エアシリンダは垂直搬送でも、可搬質量は変わりません。

エアシリンダと電動アクチュエータの比較

では、CKDのエアシリンダと電動アクチュエータの実際の機種でコストや性能について比較してみましょう。

比較する機種形番

エアシリンダ
SRL3-00-20B-500-M2H-D-A

電動アクチュエータ
EBS-08GE-200500NBN-CS03

比較条件

コストで比較

電動EBSシリーズは走行寿命が長いため、交換回数を減らすことができます。

■ コストの算出について 初期製品価格、交換時の製品価格または部品価格、及び稼働時の電気代を合わせたコスト
稼働時の電気代1kwhあたり22円で計算。
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
メンテナンス時の工賃は含まれておりません。
※交換時期は当社所定条件による試験データに基づいて算出しており、保証するものではありません。

アクチュエータ外形寸法で比較

エアはコンパクトですが、外付けガイドが必要な場合もあります。
電動はアウターレール方式のガイド内蔵です。

位置決め時間で比較

2点間移動の場合、エアSRL3シリーズが有利です。

CO2排出量で比較

1分間の動作回数が増えても、電動のCO2排出量は少なく抑えられます。

※ストロークによりCO2排出量は変わります。

■ CO2排出の算出について [条件] 年間稼働日数:250日 稼働時間:8時間/日 エア圧力:0.5MPa(クランプは0.4MPa、搬送は0.25MPa)
年間消費電力量よりCO2排出量換算(kg-CO2/年)
年間消費電力量(kWh)× 0.000406* × 1000*
*CO2排出係数:環境省公表電気事業者別排出係数R2年度実績 中部電力ミライズCO2排出係数、 *1000:kg換算
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。

CKDの商品紹介

様々な環境・工程で安心してご使用いただける電動アクチュエータです。粉塵環境用、低発塵環境用、二次電池製造工程用、食品製造工程用のバリエーションを用意しています。また、お客様のご要望にお応えするためアクチュエータのオーダーメイドも可能です。

電動アクチュエータ スライダタイプ EJSGシリーズ

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商品の選定はCKDにご相談ください

弊社はお客様のご要望をお伺いした上で、使用商品の提案からサポートまで幅広く対応しています。
アクチュエータの選定でお困りでしたらお気軽にご相談ください。

エアと電動いいとこどり

ハンドリングなど5工程を再現し、エアと電動の使い分け提案を
実際にご覧いただけるようデモ機をご用意しました。