クランプ工程とは

クランプ工程は部品や材料を特定の位置に安全かつ正確に固定するための工程です。この工程は圧入、形状変更、検査、組み立てなどワークが動きやすい作業を補助する役割があります。
クランプ工程に必要なアクチュエータの選定ポイントは「クランプ速度」と「ショックレス」になります。
エアシリンダは力が強く動作も速いため、硬いワークのクランプに適しています。電動アクチュエータは動作制御ができるため柔らかいワークをショックレスにクランプが実現可能です。

選定のポイント
「速度」と「ショックレス」

クランプ速度を求めるならばエアシリンダを、
ショックレスなクランプを求める場合は電動アクチュエータがおすすめです。

速度を求めるなら エアシリンダ

ショックレスを求めるなら 電動アクチュエータ

素早く作動させたいならエアシリンダがおすすめ

生産効率を高めるためには、クランプ速度は速いほうがよいとされています。
エアシリンダは作動時間が短く、装置のタクトタイム短縮に貢献します。速度を優先する場合は、クランプ力も高く、小形で安価なエアシリンダをおすすめします。
また、エアシリンダはクランプ時間が長くなっても消費電力量は上がらないため、省エネです。

CKDのエアシリンダはバリエーションも豊富で選択しやすい

ロータリクランプシリンダ
スーパーコンパクトシリンダ
スーパーマウントシリンダ

ソフトな押付けを求める場合は電動アクチュエータが必要

電動アクチュエータの場合、任意に加減速度を調整できるため、ショックレスなクランプが可能です。

CKDのFLCRシリーズなら
メンテナンス部品数が削減可能

モータ内蔵のコンパクト設計で、任意に加減速度を調整できるためショックアブソーバが不要となり、メンテナンス部品の削減になります。

エアシリンダと電動アクチュエータの比較

では、CKDのエアシリンダと電動アクチュエータの実際の機種でコストや性能について比較してみましょう。

比較する機種形番

エアシリンダ
LCR16-50-T2H-D-A5-HP1

電動アクチュエータ
FLCR-20G02050NCN-RS03

比較条件

コストで比較

高耐久機器LCR-HP1シリーズにすると、エアは本体の交換回数が減りコストダウンできます。

■ コストの算出について 初期製品価格、交換時の製品価格または部品価格、及び稼働時の電気代を合わせたコスト
稼働時の電気代1kwhあたり22円で計算。
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
メンテナンス時の工賃は含まれておりません。
※交換時期は当社所定条件による試験データに基づいて算出しており、保証するものではありません。

アクチュエータ外形寸法で比較

エアは本体がコンパクトですが、ショックアブソーバをつけるとほぼ同じ寸法になります。

位置決め時間で比較

2点間動作のため、エアLCR-HP1シリーズが速いです。

CO2排出量で比較

1分間の動作回数が増えても、電動のCO2排出量はあまり変動しません。

※1分間当たりの動作頻度により、CO2排出量は変わります。
※電動はクランプ時間が長いほど消費電力量が増え、CO2排出量が多くなります。

■ CO2排出の算出について [条件] 年間稼働日数:250日 稼働時間:8時間/日 エア圧力:0.5MPa(クランプは0.4MPa、搬送は0.25MPa)
年間消費電力量よりCO2排出量換算(kg-CO2/年)
年間消費電力量(kWh)× 0.000406* × 1000*
*CO2排出係数:環境省公表電気事業者別排出係数R2年度実績 中部電力ミライズCO2排出係数、 *1000:kg換算
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。

CKDの商品紹介

回転運動と直線運動の組み合わせにより、省スペース化が実現できるロータリークランプシリンダのシングルガイドタイプです。高剛性で評価が高い従来のダブルガイドタイプ(RCC2シリーズ)に比べ大幅に全長が短くなります。クランプレバーの形状やシリンダの作動速度に合わせシングルガイドタイプとダブルガイドタイプを使い分けることが可能になります。

エアクランプシリンダ RCS2シリーズ

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商品の選定はCKDにご相談ください

弊社はお客様のご要望をお伺いした上で、使用商品の提案からサポートまで幅広く対応しています。
アクチュエータの選定でお困りでしたらお気軽にご相談ください。

エアと電動いいとこどり

ハンドリングなど5工程を再現し、エアと電動の使い分け提案を
実際にご覧いただけるようデモ機をご用意しました。