圧入工程とは

圧入工程は圧入を行う工程です。圧入は圧力のみで物体を物体同士を結合する方法で、圧入工程では強い押付力と精度が求められます。
圧入工程に必要なアクチュエータの選定ポイントは「押付力」と「圧入制御」です。
エアシリンダは力が強いため、強い押付力が必要な場合に向いています。また、電動アクチュエータは力の制御が可能であるため、圧入開始時は弱い力にし、圧入途中から力を強めるといった、圧入の制御が可能です。

選定のポイント
「押付力」と「圧入制御」

強い押付力が必要ならエアシリンダが、圧入制御が必要な場合は電動アクチュエータがおすすめです。

押付力が必要なら エアシリンダ

圧入の制御が必要なら 電動アクチュエータ

高い押付力が必要な場合はエアシリンダがおすすめ

圧入に必要なアクチュエータは小型で押付力が高い方がよいとされています。
エアシリンダは小型で押付力が高く、さらに安価でもあります。また、外付けガイドと連結がしやすく、簡単に補強が可能であるため、圧入工程で使用するアクチュエータにはエアシリンダがおすすめです。

エアシリンダは電動アクチュエータに比べてコンパクト

エアシリンダをガイド付シリンダに代えても、全長はコンパクトになります。

圧入制御を求める場合は電動アクチュエータが必要

電動アクチュエータでは、圧入時間、速度、力を設定し、部品に合わせた圧入が可能です。また、位置検出機能により圧入ミスの確認ができるため、圧入の制御やデータ管理が必要な場合は電動アクチュエータがおすすめです。

CKDのEBRシリーズなら取り付けが簡単

製品上下面に取付穴を用意し、製品を分解することなく、ダイレクトに据付可能です。特に上面からは簡単に据付ができます。

エアシリンダと電動アクチュエータの比較

では、CKDのエアシリンダと電動アクチュエータの実際の機種でコストや性能について比較してみましょう。

比較する機種形番

エアシリンダ
SCM-00-20D-50-T2H-D-HP1

電動アクチュエータ
EBR-04GR-00-060050BCN-CS03

比較条件

コストで比較

電動EBRシリーズは走行寿命が長いですが、エアはイニシャルコストが安いです。

■ コストの算出について 初期製品価格、交換時の製品価格または部品価格、及び稼働時の電気代を合わせたコスト
稼働時の電気代1kwhあたり22円で計算。
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
メンテナンス時の工賃は含まれておりません。
※交換時期は当社所定条件による試験データに基づいて算出しており、保証するものではありません。

アクチュエータ外形寸法で比較

エアがよりコンパクトです。

位置決め時間で比較

2点間動作のため、エアSCM-HP1シリーズが速いです。

CO2排出量で比較

1分間の動作回数が少なければ、エアでもCO2排出量は抑えられます。

※1分間あたりの動作頻度により、CO2排出量は変わります。

■ CO2排出の算出について [条件] 年間稼働日数:250日 稼働時間:8時間/日 エア圧力:0.5MPa(クランプは0.4MPa、搬送は0.25MPa)
年間消費電力量よりCO2排出量換算(kg-CO2/年)
年間消費電力量(kWh)× 0.000406* × 1000*
*CO2排出係数:環境省公表電気事業者別排出係数R2年度実績 中部電力ミライズCO2排出係数、 *1000:kg換算
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。

CKDの商品紹介

エア駆動のガイド付きシリンダです。メタル軸受材料およびベアリング構造の改良により、耐横荷重性能が高く、安定した動作を実現します。

ガイド付きシリンダ STGシリーズ

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エア機器の高剛性を継承したガイド付タイプの電動アクチュエータです。エア機器と同じボディを使用することで従来にない高い剛性を実現します。コントローラは高機能なECGシリーズ、多軸コントローラのECMGシリーズと接続可能です。豊富なインターフェースで選択の幅を広げます。

電動アクチュエータ ガイド付タイプ GSTGシリーズ

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アクチュエータの選定はCKDにご相談ください

弊社はお客様のご要望をお伺いした上で、使用商品の提案からサポートまで幅広く対応しています。
アクチュエータの選定でお困りでしたらお気軽にご相談ください。

エアと電動いいとこどり

ハンドリングなど5工程を再現し、エアと電動の使い分け提案を
実際にご覧いただけるようデモ機をご用意しました。