圧入工程とは
圧入工程は圧入を行う工程です。圧入は圧力のみで物体を物体同士を結合する方法で、圧入工程では強い押付力と精度が求められます。
圧入工程に必要なアクチュエータの選定ポイントは「押付力」と「圧入制御」です。
エアシリンダは力が強いため、強い押付力が必要な場合に向いています。また、電動アクチュエータは力の制御が可能であるため、圧入開始時は弱い力にし、圧入途中から力を強めるといった、圧入の制御が可能です。
高い押付力が必要な場合はエアシリンダがおすすめ
圧入に必要なアクチュエータは小型で押付力が高い方がよいとされています。
エアシリンダは小型で押付力が高く、さらに安価でもあります。また、外付けガイドと連結がしやすく、簡単に補強が可能であるため、圧入工程で使用するアクチュエータにはエアシリンダがおすすめです。
エアシリンダは電動アクチュエータに比べてコンパクト
エアシリンダをガイド付シリンダに代えても、全長はコンパクトになります。
圧入制御を求める場合は電動アクチュエータが必要
電動アクチュエータでは、圧入時間、速度、力を設定し、部品に合わせた圧入が可能です。また、位置検出機能により圧入ミスの確認ができるため、圧入の制御やデータ管理が必要な場合は電動アクチュエータがおすすめです。
CKDのEBRシリーズなら取り付けが簡単
製品上下面に取付穴を用意し、製品を分解することなく、ダイレクトに据付可能です。特に上面からは簡単に据付ができます。
エアシリンダと電動アクチュエータの比較
では、CKDのエアシリンダと電動アクチュエータの実際の機種でコストや性能について比較してみましょう。
比較する機種形番
比較条件
コストで比較
電動EBRシリーズは走行寿命が長いですが、エアはイニシャルコストが安いです。
■ コストの算出について 初期製品価格、交換時の製品価格または部品価格、及び稼働時の電気代を合わせたコスト
稼働時の電気代1kwhあたり22円で計算。
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
メンテナンス時の工賃は含まれておりません。
※交換時期は当社所定条件による試験データに基づいて算出しており、保証するものではありません。
アクチュエータ外形寸法で比較
エアがよりコンパクトです。
位置決め時間で比較
2点間動作のため、エアSCM-HP1シリーズが速いです。
CO2排出量で比較
1分間の動作回数が少なければ、エアでもCO2排出量は抑えられます。
※1分間あたりの動作頻度により、CO2排出量は変わります。
■ CO2排出の算出について [条件] 年間稼働日数:250日 稼働時間:8時間/日 エア圧力:0.5MPa(クランプは0.4MPa、搬送は0.25MPa)
年間消費電力量よりCO2排出量換算(kg-CO2/年)
年間消費電力量(kWh)× 0.000406* × 1000*
*CO2排出係数:環境省公表電気事業者別排出係数R2年度実績 中部電力ミライズCO2排出係数、 *1000:kg換算
エアは、エア消費量を電力量に換算し、電磁弁とシリンダスイッチの消費電力量と合わせて算出。
アクチュエータの選定はCKDにご相談ください
弊社はお客様のご要望をお伺いした上で、使用商品の提案からサポートまで幅広く対応しています。
アクチュエータの選定でお困りでしたらお気軽にご相談ください。