工場エアを支えるドライヤ

空気中には、水蒸気が含まれています。水蒸気が冷却され水滴になり空気圧制御回路の中に侵入すると故障の原因や、冬場は凍結などの原因にもなります。そこで、水蒸気を除去した乾燥空気を得ることが大切です。今回は、水蒸気を除去するドライヤについてご紹介します。

外観 水分の除去方法 メリット デメリット 主な用途 CKD商品
冷凍式 圧縮空気を冷凍回路で冷却し、空気中の水蒸気を凝縮させてドレンとして除去する。 設備費、運転費ともに安価。 ヒートレス式の場合、乾燥剤を再生する際に、パージエアが必要。 マニアル式の場合、都度乾燥剤を交換する必要がある。 一般工場など 冷凍式エアドライヤ(ゼロアクア)GX3200D・GX5200Dシリーズ

冷凍式エアドライヤ(ゼロアクア)GT9000・GT9000W・GT9000WV2シリーズ
吸着式 個体乾燥剤で水蒸気を吸着除去する。 安定して低露点が得られる。大気圧露点-72℃までの乾燥エアを供給可能 ドライヤの周辺が熱を帯びる。 超乾燥エアを必要とする設備、半導体・液晶パネルなど製造設備、食品・薬品製造工場など 小形乾燥剤式エアドライヤ(ヒートレスエアドライヤ)HDシリーズ

中・大形乾燥剤式エアドライヤ(ヒートレスエアドライヤ)SHDシリーズ
高分子膜式 水蒸気を通しやすい高分子膜を使用して水分を放出分離する。 電源不要。爆発雰囲気のある場所でも使用可能。 水蒸気を排出するパージエアが必要。 工場末端、装置内内蔵、分析・検査装置など 高分子膜式エアドライヤSD・SU・SDMシリーズ

梅雨時などの湿度の高い時は空気中に水蒸気が多く含まれるので、特に注意が必要です。あわせて、フィルタや乾燥剤の交換、ドレンの排出など定期的なメンテナンスもお忘れなく実施してください。