[ 環境負荷低減型商品 ]
高耐久機器HPシリーズ/窒素ガス精製ユニットNSシリーズ

環境負荷低減型商品として
社会課題の環境問題解決に寄与

THEME

“長寿命機器”で環境負荷低減に貢献

世界中でSDGsの取り組みが重視される昨今の社会情勢に鑑み、CKDでは環境負荷低減型商品の開発および拡販を推進しています。自社商品の知名度アップをはじめ広告宣伝効果の最適化を担う販売促進部では、「2021愛知環境賞」金賞受賞を機に同商品のPRを強化。販路拡大に向けた支援に尽力しています。

機器事業本部 機器営業統括部 販売促進部 島 竜一郎

MISSION

SDGs達成を見据え環境負荷低減型商品に注力

2015年9月、国連サミットにおいて「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されました。貧困や不平等の撲滅、気候変動への対応をはじめとした17の目標が掲げられ、CKD社内でもSDGsの実現に向けた取り組みを推進。その一環として、販売促進部では自社の製品・技術・サービスを見つめ直し、『社会へ広がる CKDの環境・社会貢献型商品』とする冊子を作成しました。

当社は1943年の創業以来、80年にわたって自動化技術や流体制御技術の研究開発に取り組んでいる総合機器メーカーです。これらのコア技術を基盤に、自動機械装置および機器商品の開発・設計・製造を行う二つの柱を持つメーカーとして、今までに手掛けた商品は50万点にのぼります。例えば自動機械装置なら、医薬品用・食品用の包装機械、リチウムイオン電池用巻回機、さらには画像処理技術と制御技術を駆使して業界トップレベルの高精度・高速化を実現した、表面実装工程向けの三次元はんだ印刷検査機など。機器商品なら、モノづくりを支える空気圧機器、流体制御機器、ファインシステム機器、電動機器などが挙げられます。自動化技術、流体制御技術という独自の最先端技術は世界中のモノづくりの現場で高く評価されており、同分野において多くの市場シェアを獲得。多岐にわたる産業分野で採用され、生産の効率化・自動化や環境負荷の低減に貢献しています。その中でも、社会全体の課題とされている環境問題解決に寄与する商品として評価されているのが、冒頭の『社会へ広がる CKDの環境・社会貢献型商品』にも掲載されている高耐久機器HPシリーズ・窒素ガス精製ユニットNSシリーズです。

APPROACH

独自技術の結晶が「2021愛知環境賞」金賞を受賞

高耐久機器HPシリーズは、長寿命化によって環境負荷低減を実現する商品です。モノづくりの自動化に対するニーズの高まりと、製造現場において「生産性」と「安心」が強く求められる背景の中、「止まらない設備、安定稼働の実現」を目標に開発されました。
現在は、「長寿命ハンド」「耐環境シリンダ」をラインアップし計48機種を展開。ロボットなどの先端に取り付けて行うワークのハンドリング、移動や搬送などを主な用途とし、自動車部品の製造設備などに使用されています。 最大の特徴は、従来品の4倍の長寿命です。長寿命化による設備の安定稼働は機器の故障による停止やメンテナンスといった生産ロスを防ぎます。また、交換回数が減るため廃棄物も削減でき、環境負荷低減にも大きく貢献します。
窒素ガス精製ユニットNSシリーズは、必要な時に必要な量だけ、簡易に窒素を精製・供給でき、食品会社の鮮度保持、金属材料の酸化防止や分析装置のキャリアガスなどの用途で多くのお客様に採用されています。複数ある窒素ガスの供給方法のうち、本商品は空気から窒素を分離して取り出す方法を採用。身近な例でいえば、お菓子のパッケージ内に窒素を封入し酸化反応を抑えることで、味や品質の劣化を防ぐため、食品の長期保管が可能になります。「安心」「安全」に食品を届けられ、フードロス削減に大きく貢献しています。

窒素ガス精製ユニット「NSシリーズ」

【使用事例】鉛フリーはんだの濡れ性向上

これらの高耐久機器HPシリーズおよび窒素ガス精製ユニットNSシリーズは、「世界のモノづくりの現場を支え、環境負荷低減やSDGsの達成に大きく貢献するもの」として高く評価され、「2021愛知環境賞」の最高位である金賞を受賞しました。
当社はSDGsの台頭より前から商品の開発企画・設計において独自の環境適合評価を用いて環境への負荷に対して検討していました。今まで進めてきた環境に対する取り組みや姿勢を認めていただいたことは非常に嬉しく、自信につながりました。

VISION

社会課題解決に焦点をあてた商品提案でお客様の多様なニーズに対応

両商品の受賞に伴い、販売促進部ではより広くPRするためのツールとして、展示会やショールームでの特別展示、営業先で配布する紹介資料を作成しました。私たちの仕事は、商品の魅力を正しく伝え、多くのお客様やモノづくりの現場で使っていただけるよう営業部門を支援することです。いくら優れた商品でも使われなければ意味がありません。
そうした観点でいえば、販売数の増加は両商品に共通する今後の目標・課題です。例えば、高耐久機器HPシリーズで展開している「ハンド」や「シリンダ」は非常に汎用性が高く、当社機器に限らず幅広い分野の製造設備・装置で使用されています。今後、より多くのお客様が“4倍の寿命”に価値を感じていただくことで販路拡大につながると考えています。
窒素ガス精製ユニットNSシリーズに関しても、窒素がどのような業界・分野・用途で使用されているのか、まだ全体像を把握しきれていません。裏を返せば、今までアプローチできていなかった業界で採用される可能性を秘めています。
そのためには『社会へ広がる CKDの環境・社会貢献型商品』などをうまく活用し、SDGsや環境問題といった社会課題にもしっかりと焦点をあてた商品提案によってお客様の多様なニーズに応えていくことが大切です。

SDGsが示す目標に向け、CKDはこれからも社会貢献に取り組むお客様のお困りごとに耳を傾け、ご要望に応える商品と技術をタイムリーに提供することで社会の課題解決に努め、「人にやさしい企業」として持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきます。

© 2023 CKD Corporation.