得意を活かして世界に貢献する

CKDは今日に至るまで約80年にわたり操業を続け、自動化および流体制御をコア技術とするトータルFAサプライヤーとして成長してきました。
得意とする要素技術を極める一方で社会の困りごとを捉え、約50万点以上の商品開発につなげて世界のものづくりを支えています。
近年で言えば、エネルギー問題や環境問題、組織運営においては女性やシニアの活躍、あるいはダイバーシティの推進、また世界的な少子高齢化に伴う製造現場の自動化・省人化ニーズなどの課題が浮き彫りになっています。そうした社会背景において当社が存在感を発揮し、商品をより多くの国・地域で使っていただくことにより、持続可能な社会になり、世界中の人々の生活が少しでも豊かになっていく。そんな未来を思い描いています。
残念なことに、一般的には当社の商品がどのように使われているのかはあまり知られていません。しかしながら、お客様に求められる商品を提供することにより、社会貢献や環境保護、そして会社の発展、社員の成長へとつながっていく好循環サイクルが当社の事業の強みだと自負しています。

「人を活かす経営」で、誰もが輝ける企業に

当社は「人材重視」を理念の一つに掲げています。これには二つの意味が含まれています。一つは、社会貢献していくには社員一人一人の力が必要だという考えです。そしてもう一つは、人生の半分以上を働いて過ごすからこそ「楽しい」と思ってもらえる働き方や環境を整えることが会社には大切だという考えです。自分自身がやりたいことに挑戦し、その経験を糧に成長し続けてほしいと思っています。
私たちは誰もが活躍できる「人を活かす経営」を目指しています。そのため、それぞれの異なる個性を活かして、いかに社会に貢献できるかという視点で考えられる人材を育てたいと思っています。
社員の皆さんが退職した後に「あの時の自分の頑張りが今のCKDにつながっているんだ」と実感できる日がきっと訪れるはずです。私自身もその時のために「後悔しない」を信条として仕事をしています。社員の皆さんも将来に向けて、悔いのないよう「今」できることに全力で取り組んでほしいと願っています。

将来を見据え、次世代を活かす事業戦略を展開

近年、地球温暖化やSDGsへの取り組みが社会における重要な問題・課題として提起されています。CKDでは地球規模の社会問題を経営課題の一つとしてとらえ、統合思考をもって事業経営戦略と一体化した取り組みを推進していきます。キーワードは、自動化および流体制御の技術追求による「ビジネスの進化」です。具体的には、自動機械事業と機器事業の融合によるシステムユニット化、またDXを活用したサービスビジネス構想。システムユニット化に伴うメンテナンス系サービスや、ハード（自動化・流体制御）とソフト（デジタル技術）の融合による新たな価値創出・提供を目指します。
ここ数年、社会が変化するスピードは勢いを増しています。この変化への対応は、新しい価値を創出するチャンスだと当社は考えています。技術に限らず、営業や生産活動あるいは働き方の多様化なども含めてイノベーティブな活動を表彰する「GO CKD！ Award」や、新規事業創出につながるアイデアを募る「イノベータ・チャレンジ制度」は、そうした考えに基づく当社の代表的な取り組みです。社会やお客様の困り事を解決する技術とともにイノベーションが生まれるきっかけとして、また社員一人ひとりの新たな可能性や能力を発見する場として機能しています。

美しい地球を、次の世代に紡いでいくために

サスティナブルな社会を実現していくことは企業としての責務です。当社においても、次世代、次々世代、さらにその先まで美しい地球を守り残していくという使命感と目的を持って事業活動を行っています。その一環として、事業を通じた環境負荷低減型商品の開発を推進しています。例えば、長寿命・高耐久機器「HPシリーズ」、窒素ガス精製ユニット「NSシリーズ」は2021年度の「愛知環境賞」金賞を受賞。そのほかにも薬品包装機やリチウムイオン電池用巻回機など、これまで当社が手掛けてきた商品は環境問題やSDGsに寄与するものが数多くあります。当社のブランド力の基盤は「人間性」と「技術力」です。自社保有の人的資本や技術力を活かして、「高精度」「高耐久」「クリーン」な商品を開発し、お客様の生産プロセスに貢献することで、困ったときに思い出してもらえる会社という企業イメージの定着を図っていきたいと考えています。
当社の社員は仕事に真剣に取り組み、確実に遂行し、より高い目標に向かってチャレンジしていく人ばかりです。
一人ひとりの行動や思いが重なり、当社の原動力になっていることに対して何よりも感謝しています。
これからも皆さんと一緒にCKDの未来を築き、事業活動を通じて豊かな社会づくりに貢献していきたいと願っています。