重筋作業の軽減による
作業者にやさしい労働環境づくり

岐阜キャビネット株式会社様

パワフルアームを使用したテレビボード運搬作業の改善事例をご紹介します。
岐阜キャビネット様はカリモクグループの製造工場としてテレビボード・デスク・書棚などの木製箱物家具を製造し、カリモク家具株式会社の営業所を介して全国の家具専門店や百貨店で販売しています。
長尺・重量物製品の生産が増加傾向にある中で、重筋作業は決められた人でしかできない作業となっていました。ベテラン社員や女性社員が負荷なく活躍できる補助装置が「パワフルアーム」でした。

課 題

最大55kgのテレビボード運搬作業

大型テレビの需要が高まり、長尺・重量物製品の生産が増加傾向にある中で、これまで作業者の安全や労働災害防止のためには、複数人による重筋作業の場面が多くあり、決められた人でしかできない作業となっていました。
また、運搬の手扱いで発生するキズや打痕などの不良品発生も課題でした。

採用のきっかけ

簡単でコンパクトな運搬アシスト装置

運搬アシスト装置の検討中に動画でパワフルアームを知り興味を持って頂きました。
採用の決め手は完成出荷品に近い製品の扱いとなるので、「人を選ばない操縦性能がある」・「繊細さを持った運搬ができる」・「アタッチメントの選択肢が多種多様である」こと。天井が低く一般的な上からアプローチするバランサは使用できませんでしたが、パワフルアームは「下方・前方からのアプローチが可能であった」ことが最終決定のポイントとなりました。
また、重量物の塗装ライン投入時のみの使用を考えていたそうで、不使用時に折りたたんでおける省スペース性も魅力だったとのことでした。

ワークに合わせた可変式のアタッチメント

岐阜キャビネット様にはワークに合わせてフォーク部の幅を変更できる可変式のアタッチメントを採用頂きました。「完成品に近い工程での運用にあたって、品質面で気を使ったので、製品に直接触れる部分であるアタッチメント(フォーク部)の仕様にはこちらからも多くの注文を付け、それに対していろいろ検討して、応えて頂いたと感じます。」このようにお客様のご要望に合わせて最適な仕様の提案が可能です。

導入後の効果

重筋作業の少人化に貢献

導入後は2名での重筋作業が1名となり、少人化が図れました。アタッチメントをフォーク式にしたことで操作ハンドルを持つ作業者と重量物との間にスペースが確保でき、安全に作業ができるようになったそうです。

投入作業の安定化

作業や準備のためにハンドルから手を離さないといけない時もあるそうですが、手放しによる保持機能で作業中の中間停止が行えるようになりました。ライン内手作業とラインタクトとのバランスが取り易くなり、投入作業が安定する効果もあったとのこと。
作業姿勢や体への負担に対する改善は生産効率を上げるためにも重要な項目だと考えており、今後も作業者の能力を最大限に発揮できる職場の実現に取り組んでいかれるそうです。

動画紹介