• HOME
  • 会社を知る トップメッセージ

トップメッセージ

CKDに入社して最初に配属されたのは東京でした。ここで学んだのは、「仕事は一人ではできない」ということです。社内外を問わず、たくさんの人と協力することで大きな成果を上げる喜びを実感しました。
その後、現在のCKD USA駐在の辞令を受けて渡米します。赴任してまず驚いたのは、現地の環境がまったく整っていないことです。カタログや価格表などの資料はすべて日本語のみで、商品ラインナップも現地のニーズを無視したものばかり。現地のスタッフも、さぞかし困っていたのでしょう。苦しい状況を何とかしようと、私たちは、朝から晩まで多くのことを話し合いました。結局、仕事上の成果を上げることはできなかったかもしれませんが、私はここで多くのことを学びました。即ち、言葉や生活習慣、ルールが違っても、誠意を持って思いを投げかければ相手もきちんと返してくること。どこの国の人であれ、同じ人間として理解し合える「心」を持っている、ということです。

2008年9月、リーマン・ショックを発端に世界経済が大混乱に陥りました。それは、私が社長に就任してからわずか数カ月後のことです。直ちに「非常事態宣言」を発令し、徹底的なコストダウンを進める等、企業体質の改善に取り組みました。絶対にリストラはしない、という創業以来の姿勢は何とか貫いたものの、だれもが暗く不安な思いを抱えていたのは明白で、これは本当につらい時期でした。
そんなとき、社員の士気を高め、気持ちを上向きにするために打ち出したのが「NEW CKD宣言」です。世の中の変化に対応するために、「世界に通用する企業へと進化しよう」という企業姿勢を示したものです。そのためには、コスト管理やグローバル意識を高め、社員一人ひとりが自ら革新する体質に変革することが重要です。従来の内弁慶的な企業体質を脱却し、世界へ打って出る企業へと進化するための具体策として、3年先を見据えた「NEW CKD2012」を打ち出しました。

社員一丸となって変革に取り組んだ結果、海外売上は約2倍に成長しました。もっとも、これは元になる分母が小さいから達成できただけであり、現実にはもっと上を目指していかなくてはいけません。本気で海外で勝負しようとするなら、成長市場に向けた商品開発に本腰を入れることはもちろん、現地の生産体制や販売網を整備し、人材を育成することが必要です。
こうした状況にあって、次のステップとして第2次中期経営計画「GLOBAL CKD2015」を打ち出し、海外展開の基盤を強固にしました。そして、2016年度よりスタートした新中期経営計画では、CKDが10年先に目指す姿を10年VISIONとした描いた上で、「Challenge CKD 2018」を策定し、国内No.1商品をグローバルNo.1に進化させること、新事業・新市場を開拓していくことなどに取り組んでいます。

CKDの商品は、最先端の産業から一般家庭まで、世界中のあらゆるシーンで活用されており、国内産業の発展を「縁の下の力持ち」として支えてきたといっても過言ではありません。そして今、その高い技術力は、これから大きく発展しようとする国々において、人々の生活向上に貢献するものとして求められています。海外市場は私たちにとってチャンスの宝庫なのです。
現在、社内の環境は徐々に変化しており、社内語学講座やTOEIC受験が定着するなど、一人ひとりが海外を意識する土壌が整ってきました。さらに、海外から研修生を受け入れたり、トレーニー制度という社内留学の機会をつくることで、海外との距離は確実に縮まっています。
冒頭でも申し上げましたが、仕事は一人でできるものではありません。大切なのは、一人ひとりが考え、行動しながらも、みんなで思いを共有して協働することです。お互いの理解度が上がり、コミュニケーションが深まる。それこそが、海外事業を推進するためのエンジンとなるのです。
当社には「人を大切にする」という伝統があります。これからの若い世代には、そうした優しさと同時に、失敗を恐れずにチャレジする気概も持ってほしいと思っています。ぜひ、CKDの企業文化、企業風土に新しい変化をもたらしてください。

代表取締役社長 梶本一典